中国ジャスミン革命の2回の空振りで分かったこと

27日に予告中国のジャスミン革命集会がよていされていました。
しかし、結局のところ、当局によって、完全に潰されたようです。

中国政府は、集会の動きは無かったと、事実を矮小化しようと躍起になっているようです。
まあ、これはいつものパターンなので、驚くには値しないでしょう。

何れにしても、中国で民衆が大規模集会を行うのは難しいというのが、改めて明らかになりました。

例えば、上海では数人が連行されたといいます。

■ 「中国ジャスミン革命」、上海は500人、厳戒態勢で混乱阻止―香港紙
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0228&f=national_0228_055.shtml

おそらく他の都市でも、それなりに拘束者は出ているのでしょう。
中国共産党の、集会は絶対に許さないという強い姿勢が出ているように思います。

それにしても、中国がかなり神経質になっていることは間違いないでしょう。
27日の集会予定日には、日本人記者などが連行されています。

■ 「中国ジャスミン革命」日本人カメラマンら10人以上を連行 厳戒態勢で集会封じ込め
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110227/chn11022716230000-n1.htm

こうした事をすれば、海外からの風当たりが強くなることは、当然予想しているでしょう。
実際、記者の拘束に対しては、海外メディアから反発が出ています。

■ <取材の自由>外務省と海外メディアが激論
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110302-00000003-maiall-cn

それを分かった上で、デモ封じ込めを最優先させたということです。

中国政府は、国民の不満がたまってきている事を肌で感じているのでしょう。
一連の締め付けは、国民の不満が爆発するのを力でねじ伏せようとしているように見えます。

海外メディアの目は厳しくなったが…

今回のデモ鎮圧など、一連の中国政府の対応に対し、海外メディアから厳しい意見が出されています。
例えば、日本の新聞でも、比較的厳しい論調が目立ちます。

だが言論や集会の自由を認めず、国民の声に背を向けたままで、どんな将来像を描こうというのだろうか。

北京や上海など13都市での集会の呼び掛けがあった2月20日に続き、27日は新疆ウイグル自治区のウルムチなど27都市で呼び掛けられた。共産党政権は今回も、集会場所とされた一帯に多数の警官を配し、居合わせた市民を複数拘束した。

同時に海外メディアに対する締め付けやネットへの規制を強化した。一連の措置が言論、報道、集会の自由の侵害であることは明らかだ。

政権は批判的な活動家らへの圧力も強めている。香港の人権団体によれば、一党独裁の廃止などを訴えた08年のネット文書「08憲章」の署名者、冉(ぜん)雲飛氏は「ジャスミン集会」を呼び掛けたとして拘束された。当局の発表はなく、中国メディアも報じていない。

ほかにも、多数の人が「拘束された」「軟禁状態に置かれた」「出国を止められた」といった情報がネットなどで飛び交っている。大規模な人権侵害の可能性がうかがえる。

■ 国民の声に耳塞ぐ中国当局
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE0E6E0EAEBE6EBE2E2
E0E2E1E0E2E3E38297EAE2E2E2;n=96948D819A938D96E38D8D8D8D8D

だが、専制や圧政を認めない民主化要求に蓋をすることはできない。中国のネット利用者は現在、4億5千万人以上もの巨大勢力だ。経済格差と閉塞(へいそく)感への怒りの噴出だったチュニジア、エジプト政変や中東諸国の反体制デモに、同じような不満をもつ中国の若者が反応した事実を、中国当局は真摯(しんし)に受け止めるべきだ。

■ 中国の集会封じ 民主化要求にフタできぬ
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110228/chn11022803030001-n1.htm

これに対して、人権問題にうるさいはずの朝日新聞は、控えめな報道をしているようです。
淡々と事実を伝えるに留まっているようですね。

中国政府に対して、積極的な非難などはしていないようです。
それどころか、中国ではジャスミン革命はおきないなんていう記事を書いたりしています。

朝日新聞にとっては、中国人の人権は二の次なのでしょうかねえ?
こうした部分は、ダブルスタンダードだと思えてなりません。

ところで、海外メディアによるこうした厳しい論調は、過去にもありました。

例えば、北京オリンピックのときにも、チベット問題での非難がありました。
ノーベル平和賞の受賞問題でも、批判されましたね。

それでも、中国のスタンスは変わらないようです。
海外メディアが何を書いても、中国が大きく動く可能性は小さいのかもしれません。

中国ジャスミン革命の今後は

さて、中国ジャスミン革命は、今後どの程度の広がりを見せるのでしょうか?
朝日新聞によると、丹羽駐日大使は「ジャスミン革命は起きない」と語っているようです。

丹羽氏はその理由として中国で経済成長が続いていることを挙げ、「今の生活を壊してまで政権を倒そうという情熱、意欲は、中国の今の国民にはない」と指摘。「ジャスミン革命のようなことは中国では期待をされない方がいい」との見方を示した。

■ 「ジャスミン革命、中国では起きない」 丹羽中国大使
http://www.asahi.com/international/update/0301/TKY201103010496.html

経済が成長しているから、政権打倒にまでは行かないだろうと言う事です。
中国よりのメディアが良く使う論法ですが、一面の真実ではあると思います。

ただ、「地方と都市の格差」「若者の失業」「情報統制」「役人の腐敗」「高齢化」「公害」「権利の制限」など、中国はかなりの問題を抱えているのも事実です。
こうした問題に対して、強い反発が起きないとは言い切れないでしょう。

3月6日に、次のデモが呼びかけられているようです。
継続して民主化運動が行われれば、また状況が変わってくるかもしれません。

あるいは、政権は力で押さえ込み続けるのでしょうか?

タグ: , , , ,

関連した記事を読む

コメントは受け付けていません。