中国の銀行で取り付け騒ぎ| 今後は類似のトラブルが増えそうな予感

中国の銀行で取り付け騒ぎが起こっているようです。取り付け騒ぎというのは、銀行の倒産を懸念した預金者が、預金を引き出すために銀行に殺到することを言います。1

ちなみに、中国江蘇省塩城市射陽県というところの複数の銀行で取り付け騒ぎは起きているようです。江蘇省というのは、上海と隣接する、沿岸部の省です。中国の中では比較的豊かな省と言ってもよさそうです。

取り付け騒ぎがおきたからと言って、銀行に不安があるとは必ずしも言えません。根拠の無い噂が広まったために取り付け騒ぎに発展することも多いからです。

しかし、現在の中国は、こういった噂が広まりやすい状況にあるのかもしれませんね。金融に関しては、市民レベルでも、疑心暗鬼になっているのでしょう。

理財商品のデフォルト容認発言も

この取り付け騒ぎの遠因には、李克強首相のデフォルト容認とも取れる発言が影響しているのかもしれません。2

李克強首相が13日の会見で「個別の状況では(債務不履行を)避けがたいものがある」と、デフォルトを容認したと受け止められる発言をしたことで、「市場では次の懸念先を探す動きになっている」(大手証券幹部)という。

この発言自体は、理財商品と呼ばれる、ハイリターン商品とそれを発行する企業に関するものだったと考えられます。あるいは、個々の企業の社債に対する発言だったでしょう。何にしても、銀行預金は念頭に置いていないはずです。

ただ、こんなことを言われると、市民としては色々と勘ぐってしまいますよね。

また、銀行自体が子会社を作って、理財商品を売っていると言う話もあります。そういうところも、銀行への取り付け騒ぎに影響しているのかな。

何にしても、この手のトラブルは今後増えそうですね。首相自らが容認発言をしてしまいましたから。


  1. 中国射陽県で3日連続の取り付け騒ぎ、県長は預金保護されると強調(ロイター)2014年3月26日 []
  2. 日本以上の金融危機 中国首相もついにデフォルト容認発言(週刊文春)2014年3月20日 []

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