中国の債券市場で、2件目のデフォルトがあったようです。徐州中森という建材メーカーのようですね。
- 中国でまたデフォルトか-徐州中森が不履行と21世紀経済報道
(Bloomberg)2014年4月2日
ブルームバーグの記事によると、中国の債券市場では2件目のデフォルトなのだそうです。李克強首相が見解を示したように、中国政府はデフォルトを容認するという姿勢を取るようです。
中国本土の債券市場で、デフォルト状態となったのは徐州中森が2社目。太陽光発電関連メーカーの上海超日太陽能科技は先月、利払いを怠った。デフォルト増加は、不良債権を抱える企業の救済を控える政府の姿勢を示している可能性がある。李克強首相は先月の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で、当局が信用引き締めを図る中で一定のデフォルトは避けられないとの見解を示した。
ちなみに、今回のデフォルトは、規模としては大したことがありません。総額でもたかだか30億円なのだそうです。1
ですから、このデフォルトをもってシャドーバンキングがどうのと言う話にはならないでしょう。ただ、比較的短い期間に2件のデフォルトが起こったと言うのは興味深いですね。
これからもっと大きなデフォルトが起こるのではないかと思わないわけにはいきません。少なくとも、大きなデフォルトが起こっても驚かない状況にはなってきました。
- 「この社債は同社が昨年、私募形式で1億8000万元(約30億円)相当を発行したものだという。」 [↩]
タグ: 中国政府はシャドーバンキング問題をハンドリングできるのか