中国の経済はボロボロ?| あまりいい状態でないのは間違いないようですね

高橋洋一氏によると、中国が発表する統計の中で唯一信頼できるのが貿易統計なのだそうです。相手国のデータから推計できるので、貿易統計はごまかすのがかなり難しいからというのが理由です。

最も信頼できるのが貿易統計ですから、中国の経済について推測するには、まずは貿易統計を見て考えるという姿勢をとるのが正しいということになります。

2016年7月の輸入統計を見てみましょう

さて、2016年7月の貿易統計が発表されました。それによると、この月も輸出入ともに前年割れしているということです。1 中国の景気は、相変わらずよろしくない状態と言ってよさそうです。

その貿易統計の中でも特に注目したいのが、輸出額よりも輸入額です。輸入額は前年同月比で12.5%のマイナスでした。大幅に減っている状態です。

なぜ輸入額が大事かというと、輸入が低調ということは国内消費や工業生産が低調である可能性が大きいからです。

国内消費が小さければ、輸入は小さくなる可能性が大きいですよね。

また、国内の工業生産が小さくなっても、輸入は小さくなるはずです。生産が低調なら原材料が減るわけですから、輸入が減るのは自然ですよね。

ですから、前年同月比で12.5%のマイナスというのは、中国経済がかなり悪い可能性がある証拠と言えるわけです。中国政府がいうような年7%近い経済成長というのは、かなり眉唾な可能性が大きいわけですね。

銀聯カードの発行すらやめるらしい

中国経済を経済を外部から知るためのもう一つ便利な指標に、人民元のレートがあります。人民元に関しては中国政府がコントロールしている部分もありますが、最近はコントロールしきれていないようです。

現在の中国経済の大きな問題点のに、資本の海外流出が止まらないという問題があります。これによって、元安傾向が止まらなくなっているのです。これを書いている現在では、1ドル7人民元に近いところまで来ています。

これに対して中国政府も、様々な対策を講じてるようです。例えば、次のような動きがあったことを、このサイトでも紹介しています。

そして、中国が資本の流出に神経質になっているという事例が、もう一つ見つかりました。なんと、銀聯カードの発行すら一時中断しているようです。2

銀聯カードというのは、簡単に言うとデビットーカードのようなものです。このカードを使って買い物をすると、銀行預金残高が減るという仕組みになっています。クレジットカードより、さらにお手軽なものです。

このカードが特徴的なのは、人民元以外の通貨でも決済ができるという点です。ですから日本でも、銀聯カードを使って決済をすることが可能です。一時期の爆買いは、この銀聯カードがあったことも大きな要因だったと言えるでしょう。非常に便利なカードです。

ただ、海外で簡単に買い物ができるというのは、現在の中国政府にとっては大問題です。海外で買い物をするという事は、外貨が出ていくくという事ですからね。そこで銀聯カードの発行を一時ストップするという対策に出たわけですね。

それにしても銀聯カードというのは、個人が使うデビットカードにすぎません。このようなものまで止めないといけないほど、中国政府は追い込まれているのかもしれません。

はっきり言って、庶民の生活に与えるマイナスの影響の方が大きいと思うんですけどね。一般の中国人にとっては、必須のカードであったのは間違いありませんから。

かなり焦っているようです。


  1. 中国貿易、低迷長期化…7月輸出入とも前年割れ
    読売新聞 2016年8月8日 []
  2. 宮崎正弘の国際ニュース・早読み 中国、銀聯カードの発行を停止。いよいよリスク切迫
    発行日:12/21 通算第5145号 []

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