中国がレアアースの輸出ストップでアメリカに対抗?| エコノミストもメディアも大丈夫か?

中国のメディアが、アメリカへのレアアースの輸出を止めるという報道で盛り上がっているそうです。トランプは中国に高い関税を掛けるという事を言っていましたが、これに対抗するのがレアアースの輸出禁止だというのです。

レアアースに関して最初に言い出したのは、ダンスケ銀行の主任エコノミストなのだとか。中国の新聞などが、それに反応しているという構図です。

「もし、米国が中国からの輸入品に45%の関税を課けるならば、中国にも武器がある。レアアース輸出をストップすることだ」
こういう分析予測をして見せたのはコペンハーゲンにあるダンスケ銀行主任エコノミストのアラン・ボン・メーレンである。

この認識は情報不足なのか、黴びたチーズのような、古い話を持ち出し、世界経済の予測をしているのだが、早速、これに飛びついたのは中国のメディアだ。
「米国を恫喝できる唯一の武器はこれだ」と勝ち誇るような文章が踊った。1

日本に対して行って、失敗していなかったっけ?

でも、このエコノミストは本気で主張しているのでしょうか?そして、中国のマスコミも効果があると本気で思っているのでしょうか?

率直に言って、わけがわかりませんよね。というのも、中国は一度、報復として日本に対してレアアースの輸出を止めたことがあります。でもこのときには、大失敗しているんですよね。

具体的には、中国以外の調達先を探したり、レアアースを使わない製品を作ることで、日本企業にとっては大きな問題にはなりませんでした。逆に中国にとっては、輸出先を失う結果となり、損をしたのは中国の方だったのです。

対アメリカに対してだって、同じことになるとは考えないのでしょうか?

中国のメディアが知らないの?

この事実を知らないとしたら、エコノミストとして問題がありそうです。まあ、今回取り上げられたエコノミストが、中国にどの程度詳しい人なのかは知りませんけど。

しかしそれ以上に、中国のメディアは酷すぎますよね。さすがに数年前の事ですし、自分の国の大問題を忘れているとは思えません。それにも関わらず、こんな報道をしているのですから。

もしかしたら、日本に対してレアアースの輸出を止めたところまでしか追っていなくて、その結果どうなったかは知らないのかなあ。本当に不思議です。

さすがに、中国政府はこんなバカな事しないとは思いますけどね。でも、中国のメディアのレベルが分かるような情報でした。

まあ、メディアの質に関しては、日本も人の事を言えない気もしますけど。


  1. 宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
    平成28年(2016)11月25日(金曜日) 通算第5110号   
    中国、またレアアースで米国にそれとなく恫喝
    レアアースの供給を止めるのが対米交渉の武器になる []

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